ダブルバインド

思っていることと、やっていることが矛盾している時、脳がオーバーヒートして、理性では制御ができない、ということが起こります。これをダブルバインド（二重拘束）と言います。止めたいけど、止められない、という状態は意志が弱い、と思われがちですが、実は人間の脳にはそのような性質があるのです。

そのようなときは「止めなくちゃ」と自分を責めるのではなく、「そのままでいいよ」と肯定してみましょう。また、周りにそのような状態の人がいるときも、同じように受け入れてみて下さい。

例えば、お酒を飲んでいる時に他の人から「止めればいいのに」と言われることはダブルバインドになり、ますます、止められないという状態に陥ってしまいます。そのようなときは、声に出さなくても、「好きなだけ飲んでも、いいよ。」と思うだけで、肯定の態度がにじみ出て、ダブルバインドから解放されます。

他にもイライラしている人に対して「イライラしても、いいよ。」と思うだけで、不思議と相手は落ち着いてきます。

ダイエットや禁煙など、幅広く使えるテクニックです。言うまでもないことかもしれませんが、すぐ手の届くところに止めたいものを置かない、などの工夫も必要です。